Accessのテーブルについて知っておいてほしいこんなことやあんなこと

最終更新日時 : 2014/11/17
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Accessのテーブルについて知っておいてほしいこんなことやあんなこと

 

みなさん、こんにちは!つむぎです。
今回は、「Accessのテーブルについて知っておいてほしいこんなことやあんなこと」をお話したいと思います。

Accessに限らず、データベースと呼ばれるデータをためるために使うソフトは、関連するデータをひとまとめに保存する入れ物である、「テーブル」を作成しないと使用できません。
このテーブル、主にその使用と特性で、下記の4つのタイプに分かれます。

 

(Accessにおける使用と特性別テーブルの種類)

①マスタ系テーブル
→各種マスタデータを保存。一度登録されると、更新頻度は少ない。
②トランザクション系テーブル
→入庫・出庫など、処理データを保存。頻繁にデータの更新が発生する。
③テンポラリ(一時)テーブル、またはワークテーブル
→データは保存されない。一時的な作業用に用いられ、頻繁に追加・削除が発生する。
④履歴テーブル
→過去の実績や履歴を保存。参照用に使用される。

 

つむぎでは、テーブルの名前をつける時、それぞれのテーブルの特性がわかるように、下記のように命名することが多いです。

 

(Accessでのテーブル命名規則例)
①マスタ系テーブル→mtbl_○○○○○
②トランザクション系テーブル→tbl_○○○○○
③テンポラリ(一時)テーブル、またはワークテーブル→wtbl_○○○○○
④履歴テーブル→htbl_○○○○○

Accessの場合、tbl_○○○○○○○○○○の部分は、「tbl_入庫」のように漢字やカタカナなどを使うことができます。
将来的にも、Accessだけでシステムが完結する場合は、上記の名前の付け方でも問題はありませんが、将来的に本格的なデータベースソフトにアップグレードする可能性が見込まれる時は、「tbl_nyuko」のように半角英字の小文字で設定しておいた方がよいでしょう。
※上記の命名については、テーブル内のフィールド名を設定する場合も同じことが言えます。

 

 次にテーブル内の各フィールドに設定できる型について、Access2013を例に解説します。

 

(Access2013で使用できる型)

  • 短いテキスト:255までの文字
  • 長いテキスト:255以上の文字
  • 数値型:数値のサイズにより下記の種類がある
    • バイト型:0~255の整数
    • 整数型:-32,768~32,767の整数
    • 長整数型:-2,147,483,648~2,147,483,647の整数
    • 単精度浮動小数点型:-3.402823×10^38~3.402823×10^38の浮動小数点数
    • 倍精度浮動小数点型:-1.79769313486231×10^308~-1.79769313486231×10^308の範囲の浮動小数点数
    • レプリケーションID型:他のレプリカとの同期をとる時に使用
    • 十進型:-10^28-1~10^28-1の数値
  • 日付/時刻型:100年~9999年の間の日付と時刻
  • 通貨型:小数点以下4位まで、整数は15桁まで
  • オートナンバー型:一意の連番で、新しいレコードには自動的にプラス1の値が付く
  • Yes/No型:YesかNoか、TrueかFalseかの2つだけの値を持つ
  • OLEオブジェクト型:Excelシートなどの、リンクされたオブジェクト
  • ハイパーリンク型:クリックすると、他のサイトやファイルに移動する(メールアドレスやURLなどに使用)
  • 添付ファイル:レコードに添付する各種のファイル
  • 集計:値が集計可能なフィールド
  • ルックアップウィザード:他のテーブルやクエリを参照する

数値型でよく使用するのは、バイト型・整数型・長整数型・通貨型です。

 

(ちょっと豆知識)
・小数点が混じる数字などを誤差なく計算させる場合は、迷わず「通貨型」を使用!
「通貨型」は、数値型の中でも、小数に関する精度が一番高くなります。
・IDなどには、極力オートナンバー型は使わない。
ちょっと豆知識ですが、これらで使い勝手が大幅に向上するので、チェックいただければと思います。

 

最後に、テーブル名・フィールド名・フィールドの型が設定できたら、できるだけ「主キー」を設定しましょう!
「主キー」は、テーブル全体のデータの中から、1つの値を定めることができるように設定します。
「商品マスタ」などの場合は、[商品コード]を「主キー」にするとよいでしょう。
この主キー、上記の[商品コード]のように1つだけで設定OKの場合もありますが、時と場合によっては、[商品コード]と[商品区分]が揃ってはじめてテーブル全体で1つの値を定めることができる、という場合もあるかと思います。
そんな時は、[商品コード]と[商品区分]を併せて、「主キー」を設定します。
この複数の項目で「主キー」設定することを、「複合キー」と言います。

 

今回は、Accessのテーブルについて、知っておいていただきたいことを紹介してみました。
ちょっとした豆知識など、みなさまのお役に立てれば幸いです。

 

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