父からのメッセージ

最終更新日時 : 2016/06/26
LINEで送る
Pocket

今年も笑顔を大切にしていきます♪今年も、つむぎをよろしくお願いします♪

 

2016年始まりました♪
今年も笑顏で進みますので、どうぞよろしくお願いします。
少し年末年始に感じた想いなどを。

昨年末に、実父が空に旅立ちました。
わたしはずっと実父との折り合いがうまくいかなくて、旅だった瞬間も「ああ、父は旅だったのだ。」という漠然とした想いしかありませんでした。
周期的に波風が立つ空間、常にぴりぴりと神経が張り詰める気が休まらない時間。
その中心にいた父。
ホントにいろいろいろいろあって、距離を置くことでしか父との関係を保てなかった現実。
そんな父が倒れたのは19年前、歩くのが不自由になりリハビリを続けていました。
実家を訪ねると後遺症のせいなのか、泣き笑いになる父の姿がありました。
それでもわたしは、そんな父にやさしく接することができずにいました。
いつかこの関係を修復して、「ありがとう!」って言えるようになりたい。
そう心では想っていても、わたしは乗り越えられなかった。

この前、ある人から聞いた話です。
「◯◯(わたしです(^^ゞ)は、僕のことを許してないだろうな。」
って、父が話していたことがあったと。

通夜の夜、親族が父の旅立ちに入れようと「父のノート」を持参しました。
父が13年程前にリハビリのために「天声人語」と「英文」を書きうつした2冊のノート。
わたしは、「天声人語」が書かれた方のノートを何気なくパラパラとめくりました。
するとそこには、「天声人語」を書きうつすためにかかった時間とともに、折にふれて父の想いが書き添えられていたのです。
誰かに読まれることを想定していない、父のこころのメッセージ。
あるページには介護をしてくれた妹へ、「今日はかわいい◯◯ちゃんの誕生日、おめでとう!」。
また別のページには、妹が来ることを楽しみにしている様子が。
診察がある日のページには、「今日は診察日、何もないことを祈る。」と。
そして最終ページには、誰かに出すはがきの下書きなのか、いろいろな近況とともに最後の行にこう書いてありました。
「先日は、娘(わたし)の車で家族旅行をして、楽しい時間を過ごしました。」

生きるために一生懸命努力した父。
家族のことを大切に想っていたであろう不器用な父。
心の奥の奥は、やさしかったであろう父。

涙が後から後から溢れてとまらない。
涙はわたしのこころのわだかまりを洗い流し、わたしのこころにやさしい想いを灯してくれました。
最後の最後に父と向き合え、こんな風に父のことを愛せたこと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
父のノートは、わたしへの「父からのメッセージ」のような気がしてなりません。

わたしは想いのままを手紙に書き、静かに眠る父に語りかけました。
そして、その手紙を父のかたわらに置きました。
「お父さん、ありがとう!わたしはあなたを誇りに思います。わたしたちは笑顏で歩いて行くね。」
わたしの想いが父に伝わってたらいいなって想います。

父が旅立った日も、空に旅だった日もぬけるような青空。
父のちょっと泣き笑いの写真を見る度、わたしも笑顏になれる。
父のノートは、わたしが保管させてもらうことにしました。
父が一生懸命生きたこと、そして時々、父に向き合えるように。
いろんな想いが駆け巡った年末年始、わたしはちょっとだけ「こころの階段」を登れた気がします。

2016年、笑顏で前進します。
どうぞ、よろしくお願いします。

 

LINEで送る
Pocket

PAGE TOP