やなせたかしさん、言わずとも知れた「アンパンマン」の生みの親であり、「てのひらを太陽に」を作詞された方。
やなせ先生の訃報をニュースで聞いた時、ポッカリと大きな穴が開いたような喪失感を抱きました。
自分でも、なぜそんな気持ちになったのか今でもわかりません。
ニュースやネットで、最近のやなせ先生のインタビューの様子や今までにお話になられた言葉にふれる度、いろんな想いがあふれてきて、涙がこみ上げてきます。
こどもが小さかった頃、一番初めに好きになったキャラクターは、やっぱり「アンパンマン」。
家族で、高知の「アンパンマンミュージアム」に行ったこともあります。
でも、私にとってはそれくらいのつながりしかありませんでした。
先生の人生を知り、日々の言葉を紡いでいくと、そこにはひとつの想いがありました。
「なんのために生まれて、なにをして生きるのか?」
なにげなく、こどもと一緒に聞いて歌った「アンパンマン」のテーマソング。
いま一度歌詞を読み返してみると、その内容のなんと深いこと。
大往生だと言われる方も多いと思います。
きっと一生懸命、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか?」を考えられ、答えを見つけて「生」を完走されたのだと私も思います。
でも、「もう少しアンパンマンと一緒に生きていたい!」と思っておられたのではないかとも思うのです。
そんな想いの中、「明日をひらく言葉」を読みました。
一章一章、やなせ先生がお話になられたメッセージとその言葉についての解説(先生が生きてこられた背景や想い)が添えられています。
どのメッセージも、とてもやさしくあたたかい。
ひとつひとつの言葉が、深く心に響きます。
その中で、特に響いた言葉。
「人間が一番うれしいことはなんだろう?ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい。」
私の行っているサービスの原点でもある言葉です。
ひとりひとり、生きてきたストーリーや背景はさまざま。
私はやなせ先生の言葉たちから、こんなメッセージをもらいました。
「生きることはすばらしい! 毎日を一生懸命生きてみる。 その先にはきっと光がある。」
やなせ先生、ありがとうございました!私はあなたを忘れません。