つむぎ流Access物語~Part3~(七転び八起き編)

最終更新日時 : 2016/06/26
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つむぎ流Access物語~Part3~(七転び八起き編)

 

こんにちは!つむぎです。
「つむぎ流Access物語~Part2~(好きこそものの上手なれ編)」から、ひと月以上も続きの更新があいてしまいました。
申し訳ありませんでした。
さて今回は、物流会社を退社し、無謀にもシステム会社に入ってからどうだったのか?というあたりから。

 

システム会社に入ってからは、今まで経験したことのない社風や作業に戸惑いばかりがつのる毎日でした。
入ってまず感じたのは、社員のみなさん職人気質で、全体的な雰囲気がピリピリしているような社内の空気感。
おそらく、私の経験不足とシステム提供側の環境に一度も入ったことがないということが影響していたのだと、今は想います。

 

戸惑ったのが、何かわからないことがあって教えてもらおうとすると、「まず、自分で調べて下さい。」と言われたこと。
以前のそれぞれの職場では、「わからないことがあれば、その場ですぐ確認すること」が当たり前になっていた私にとって、これはかなりショックでした。
プログラムの細かな仕様や設計を、自己流にしか学んでこなかった私にとって、込み入ったことを調べようにも、その調べ方がわからなかったからです。
Googleさまに聞きたくても、「どんな検索項目を入れたら調べられるか?」、そんな今では笑い話になるようなことでもすらわからない。
みなさん、忙しそうで自分のことで手一杯な感じ。
徐々に、わたし自身の個性が萎縮していったのもこの頃。

 

今では、「まず、自分で調べることも大切だ」と想っています。
「人に頼らず、自分で問題を解決していくことも必要」と、想えるようになったから。
ただ、「解決のキッカケを伝えることは必要だ」と今でも想います。(^^ゞ

 

ほとんどのみなさんは、学校で情報学を学んでいたので、「わからないことがわからない?」状態だったのかもしれません。
そしてこの経験から、わたしは1つのことを学びました。
「自分はわかっていても、相手はわたしと同じことを知らないかもしれない。そのことを心にいつもおいて、人と接していこう!」
「相手の人と同じ目線を、いつも大切にしたい」と想うようになりました。
これは今のサービスで、わたしの心の拠り所になっています。

 

もう、ホントにわからない?知らない?ことだらけの日々。
仕様書の書き方、フロー図、オブジェクト指向、専門的な用語、専門的なネットワークの接続方法など、数え上げたらキリがないくらい。
そういう意味では、7回以上わたしは転がっているかもしれません。(^^ゞ
そんな中、回りから注意されながらも、何とか手探りで、与えられた仕事に対応できるようになっていきました。

 

まず、初めに対応したのがWebシステムのリニューアル。
PHPというプログラムとMySQLというデータベースを使ってのシステム制作。
こちらも現場での実践なので、かなり力になりました。

 

次に対応したのが、Accessだけで制作するシステム。
業務システムとは違う、かなり専門的な仕組みを要求されたので、こちらはかなり苦労した思い出があります。

 

そして、退社する直前まで対応していたのが、SQLServerというデータベースをバックボーンに、画面回り(使う人側)をAccessで制作したシステムの機能追加のお仕事。
稼働中のシステムに、新しい機能をいろいろと追加していきました。

 

現場で実践から入ってくる知識と経験は、わずか2年という間でしたが、ハンパない大きさでわたしの中に蓄積していきました。
反面、人間関係では悩みました。
精神的に、かなり落ち込むこともあった時期です。
こちらで学んだ知識と経験、そして苦悩と人間関係からの学びは、今のわたしのサービスの中で大きな部分を占めています。
そういう意味では、自分でも知らない間に、わたしは8回起き上がっていたのかもしれません。
悩みながら、目の前のことをとにかく一生懸命やり遂げていくという期間が過ぎていきました。
そんな頃、会社の方針が微妙にかわり、大手の下請け受注のような案件が社内で増えてきました。

 

わたしは、変わらずAccessで制作したシステムの機能追加のお仕事をしていたのですが、この頃から徐々に、心に違和感を感じるようになりました。
「わたしが、一番わたしらしく楽しかったのは、どんな時だったんだろう?」
そう考えることが多くなったある日、またまた突然に、あの感覚が降ってきたのです。
「わたしが、一番わたしらしく楽しかったのは、現場の人と話して、一緒にシステムを創り上げて行った時。システム化の第一歩で困っておられるお客さまと、一緒にシステムを創っていくことが、私がこれからやるべき道なのではないか?どこまでできるかわからないけど、困っておられるお客さまに寄り添う、街のお医者さんのような存在になろう!専門は、Accessで!独立しよう!!!」

 

心が決まった後の動きは、迷いがありませんでした。
迷い悩んで学んだ2年間、ホントにいろんなことがありました。
人生はよく「七転び八起き」と言われますが、わたしにとってこの2年は、まさに「七転び八起き」を凝縮したような2年間。
学んだことの大きさが、今のわたしを支えてくれています。
こちらの会社さんに、今は本当に感謝しています。

 

そして、システム会社を退社し、起業に向けて少しずつ準備していく日々が始まりました。
これからは自分に正直に、わたしらしく、お客さまと一緒に笑顏で毎日を過ごせるように!
ここから、「Accessシステム&Webデザイン工房 つむぎ」の航海は始まりました。
わたしの宝物は、「お客さまの笑顏」です。
これからも、「お客さまと一緒に新たな仕組みを創造」し、そしてその先に「笑顏をお届け」できるよう前進していきます。

 

今、あらためてわたし自身が歩んできた道を振り返ってみると、それなりにいろんな経験や出会いをしてるなって実感します。
Accessと出会ったあの日、わたしの中の「こころのベクトル」が進む方向を教えてくれたあの日々。
Accessと出会って、いろんな職場、いろんな人たちと出会いながら、いつしかわたしの「こころのベクトル」は、自分でも思いもしなった「起業」という形を選んでいました。
Accessというソフトとの、不思議なめぐり合わせと出逢い。
これからもずっと、Accessはわたしと共にあります。
わたしを天職に導いてくれたAccessとの物語を紡いだ、「つむぎ流Access物語」は今回でひとまず終了です。

 

今、わたしが想うこと。
「いくつになっても夢を追い求め、学び、前に進んでいたら、ある日進むべき道が拓かれることがある。」
自分の人生の方向が変わろうとしている時、小さな心の変化や、自分の周りの環境の変化があるように感じます。
「その変化を見逃さず、自分の心に正直に進んでいくと、道は拓けるのではないか?」と、わたしは想っています。
だって、その小さな「こころのベクトル」は、「自分の心の本音からのメッセージ」だと想うから。
「答えはいつだって、自分の中にある。わたしたちは、それに気づかず、過ごしているのかもしれない。選んで、方向を決めていくのは自分自身。」
「自分を見つめなおし、自分の心に正直に進んでいく」と、意外と簡単に「わたしらしく生きられる道」が見つかるかもしれません。=*^-^*=

 

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